【園芸初心者向け】土の配合例と考え方・原則
2015/07/09
こんにちは、よしこです。
次々に梅雨入りが発表されていますね。園芸が趣味の方にとっては、水やりの頻度が減り嬉しい梅雨でもあるけれど、手入れの時間が限られてしまい、やっかいな梅雨でもあるのではないでしょうか?
私も、毎日涼しい時間を狙って、草抜きや、切り戻し、追肥などなど、本格的な梅雨になる前に! と頑張っています。
今回は、土の配合についてご紹介します。
「花と野菜の土」等の名称で、特に何もせずに使える園芸用の土もたくさん出回っています。
ですが、やはり、植物ごとに合う土は違います。
また、気候などによっても違ってきます。簡単に言えば、サボテンは湿っぽい土より、水はけがよい土が向いていますよね。そういった好みが、どの植物にもあるのです。
植物に最適な土づくりをしてみたい! と興味を持ってここに来てもらったと思いますが、大丈夫です。土や植物の性質を理解すれば、意外と簡単です!
ここでは、土の配合について、初心者でもわかりやすいよう、解説していますので、ぜひ、参考にしてみてくださいね。
【園芸初心者向け】土を配合する時の考え方・原則とは?
私たちは、園芸をするとき、身近にある砂を使うことはありませんよね。最低でも、ホームセンターや園芸店で、土を買ってきます。もちろん、それでも、十分に植物は育ちます。
しかし、自分の家で問題なく育っている花が、まるで別の花のように、しっかりと、大きく立派に育っている姿を、他のお宅や植物園等で見かけることもあると思います。
そこで、「うちも肥料をあげよう」と考える方が多いと思いますが、実は、それより前に「その植物に最適な土の配合をしてあげているか?」を考えることが大切です。
園芸初心者だと、土の配合なんて難しそう・・・とついつい、一般的な万能用土を買ってしまいがちですが、お気に入りの花を見つけ、できるだけ長く、大切に育てたいと思ったら、土の配合にチャレンジしてみてください。
まずは、土の配合を考える際、抑えておくべき点をいくつか挙げてみますね。
酸性とアルカリ性、どちらが好み?
まず考える点は、植えようとしている植物が、酸性の用土が好きか、アルカリ性の用土が好きか、という点です。
日本は雨の量が多く、土壌が酸性寄りになりがちなので、化学肥料は土壌を酸性寄りにしてしまいます。
家庭菜園などでは、よく石灰を利用しますよね。それは、野菜が中性~弱アルカリ性の土壌を好むので、そんな酸性に傾きがちな土壌を中和する目的で、使っているのです。
基本的に、ホームセンターや園芸店で手に入る花苗は、弱酸性~中性の土を好むのですが、中には、青いアジサイやブルーベリーなど、酸性を好む植物もあります。代表的な植物が好む「pH」について掲載しているサイトがあるので、参考にしてみてください。
保水性と排水性、通気性はどの程度求められている?
以前、園芸に使用する土の種類と特徴についてご紹介しました。
「ガーデニングで使う土の種類まとめ」はこちら
植物は水と肥料と日光があればいい! と考えると、保水性にとにかく優れている土の配合をしてしまいがちです。
しかし、植物はそこまで単純ではありません。根腐れという言葉を聞いたことがあるかと思いますが、保水性が高すぎると、逆に腐ってしまう植物もあるのです。
一方で、多肉植物は、水が多すぎると間延びしたり腐ってしまうので、排水性や通気性の高い土に植えてあげるのが好ましいです。
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【用途別】土の配合例
よく、苗や種には、その植物についての説明が書いてあり、そこに、その植物が好む用土について書かれていることがあります。
また、ネットや本でも調べることができます。私はNHKの『趣味の園芸』の関連サイト「みんなの趣味の園芸」で、よく用土について調べています。分かりやすいので、おすすめですよ。
→ 「みんなの趣味の園芸」はこちら
では、たくさんの種類の植物の中から、今の時期によく育て始める植物をピックアップし、土の配合例をご紹介しますね。
アジサイの土の配合例
この時期、キレイな花を咲かせて、私たちの目を楽しませてくれるアジサイ。おうちで育てている方も多いのではないでしょうか?
アジサイの土の配合で面白いのが、花の色により、配合が異なることです。
よく、酸性の場所には青いアジサイが、アルカリ性の場所にはピンクのアジサイが咲く、なんて言いますよね。
基本的にアジサイの土の配合はさまざまありますが、最もシンプルな配合例は、赤玉土7:腐葉土3(培養土も可)となっています。
花の色にさほどこだわらない場合は、このままで大丈夫ですが、選び抜いたお気に入りの花色でしたら、ぜひ、次の配合を試してみてください。
ピンクや赤いアジサイの土の配合
ピンクや赤のアジサイは、中性~アルカリ性の土を好みます。pHで言うと、7~8です。そのため必要な土の配合は、赤玉土5:腐葉土4:バーミキュライト1となっています。
藤色(紫色)・青色のアジサイ
藤色(紫色)のアジサイは、弱酸性の土を、青色のアジサイは酸性~強酸性の土を好みます。藤色はpH6くらい、青色はpH4~5くらいです。そのための土の配合は、赤玉土5:ピートモス3:腐葉土1:バーミキュライト1の割合です。
白色のアジサイ
白色のアジサイは、土のpHで花色が変わることがないので、基本的な配合でも、一緒に植えているアジサイに合わせても、大丈夫です。
多肉植物の土の配合
多肉植物は、サボテンと同じで、分厚い葉に水を溜めることができます。なので、乾燥にはとても強いです。むしろ、乾燥気味に育てる方が、色がきれいになったり、植物全体のバランスもよくなります。
そんな多肉植物の、一般的な土の配合は、赤玉土(小粒)6:鹿沼土(小粒)3:くん炭1で、それぞれの粒の大きさが揃っていると、より良い土と言われています。
朝顔の土の配合
緑のカーテンの流行で、学校だけではなく、一般家庭でも栽培することが増えた朝顔。色々な品種が出回っていて、キレイですよね。しかし、カーテンと呼べるくらいしっかり育てるには、土づくりが大切になります。
朝顔の土の配合として、最もシンプルな配合例は、赤玉土6:腐葉土4という配合です。
更にこだわりたければ、腐葉土4:砂(川砂、軽石)2:荒木田土3:もみがらくん炭:1という配合もおすすめです。※「荒木田土」とは、壁土用の土として有名で、粘り気のある土です。
さいごに
土の配合について、初心者でもわかりやすいように説明してみましたが、いかがでしたか?難しそうですか?
配合例もいくつかご紹介しましたが、これが全てではありません。日当たりのよい場所に置くか、日陰に置くかなど、環境によっても配合を考えなければなりません。
なので、キッチリ〇:〇:〇! など、型にはまらず、少しずつ、あなたの考えで、足したり減らしたりしてみてください。
きっとその思いが植物に伝わって、あなたのオリジナル配合の土の上で、きれいな花を咲かせてくれます!
☆こちらの記事もご一緒にいかがですか?
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