ゴミが捨てられない！これって病気のサインなの？

こんにちは、くるみです。気が付くと、家の中にゴミが溜まっている、不用品がたくさんある…ということはありませんか？

最近テレビなどで、「ゴミ屋敷」や「汚部屋」が社会問題としてよく取り上げられていますが、あんな風に家の外にまではみ出るくらいゴミを溜めこむまではいかないものの、掃除や片付けが苦手、という人は多いと思います。

ゴミが捨てられないのは病気のサインということも考えられるのでしょうか？

今日は、ゴミが捨てられない理由と、病気との関係についてお伝えしていきます。

ゴミが捨てられない原因とは？

ゴミが捨てられなくなってしまうのには、２つのパターンがあると考えます。

これから詳しくお話していきます。

ゴミをゴミと思わないパターン

• モノを捨てることに強い罪悪感を感じる
• まだ使える、何かに使えるかもしれないと思ってしまう
• もう手に入らないかもしれないという恐怖感がある
• モノへの想い出や思い入れに強く執着してしまう

このような気持ちから「もったいない」と過度に思いすぎてしまい、捨てられないのです。

それだけでなく、落ちているものや捨ててあるものであっても、まだ使えそうだと思うと拾ってきてしまい、どんどんゴミが溜まっていくのです。

「モノを大切にしている」という面はとても良いことではありますが、使わずにそこに置いてあるだけでは、大切にしていることには決してなりませんよね。しかし、当事者の方にとっては、捨てることの方がよっぽど悪だと感じるのです。

ゴミが捨てられない原因がこういった「気持ちの問題」である場合、ただ片付けを手伝ったり業者を呼んだりしても、なかなか解決しないようです。当事者の方との話し合いや歩み寄りが何より必要になってきます。

ゴミをゴミと思っているが捨てられないパターン

ゴミをゴミと思っていても、捨てられずに溜めてしまう場合もあります。

• ゴミをまとめたり、指定の方法で出しに行ったりするのがめんどうである
• 粗大ごみや家電、複雑な不用品など、捨て方がわからない
• 生活スタイルなどの問題で指定の日時にごみを捨てられない
• ゴミが溜まっているのに慣れてしまい、部屋が汚いと思わない

このような理由から、ゴミが捨てられなくなってしまうのです。

確かに、最近はゴミの分別がますます細かく指定されたり、有料のゴミ袋が必要だったりする所も増え、ゴミをひとつ出すのも大変な作業だと思います。

ただ、「ちゃんと捨てなきゃ」と思えば、捨て方を調べたり色々な方法を考えたりして捨てるものですよね。しかし……

このような理由の場合は、家族や第三者の協力が有効な場合が多いようです。

話し合いや説得で当事者の意識を変えることができれば、ゴミの優先度が上がりゴミが捨てられるようになります。さらに、ゴミの分別の仕方や捨て方、ゴミが捨てやすくなるちょっとした工夫などを教えてあげることも必要です。

また、業者を呼んだり引っ越ししたりして一度リセットするのもひとつの手です。

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病気の可能性はある？

さて、ゴミが捨てられないという状態は、何らかの病気の可能性もあるのでしょうか。

実際に、ゴミが捨てられなかったり、部屋を片付けられなかったりという症状が出る病気も存在します。ゴミが捨てられないという状態があまりにもひどかったり、何をしても改善しないといった場合は、下記のような病気の可能性も考えられます。

ホーディング

これは、異様なまでにモノを集め、捨てることも片づけることもできず、日常生活に困難や苦痛を感じる状態を言います。

長時間にわたって外で使えそうなものを探し続けたり、カビの生えた食べ物でさえ捨てられないということもあるようです。

ＡＤＨＤ

ＡＤＨＤには様々な特徴がありますが、その中に「集中が続かない」「物事を計画的に進めることが難しい」などの症状があります。

ゴミを捨てようと思っても、集中が続かず作業が中断してしまったり、ゴミ出しを計画的に行うことなどが難しかったりし、ゴミが捨てられなくなってしまうのです。

うつ病

うつ病になると、何事に対してもやる気が起きず、掃除や片付けをしようとしても気力がわかなくなっていきます。そのためゴミも捨てられず、溜まってしまうのです。

セルフネグレクト（自己放任）

食事も満足にとらず、お風呂や着替えなどの身だしなみもせず、体調が悪くても何もしない、また、「自分のことは放っておいてほしい」と周囲の人間関係や社会とのつながりも断つようになってしまいます。

当然、掃除もしなくなるので、ゴミも溜まり放題になってしまいます。

統合失調症

症状の中に、部屋を片づけられなかったり、モノを溜めこんだりといった行動もあると言われ、ゴミに囲まれて生活していても “それが普通” だと思っていることもあるようです。

認知症

認知症になると、記憶の能力が落ちてくるとともに、集中力や意欲の低下が見られたり、物事を計画的に実行できなくなったりしてきます。

そのため、どこに何をしまったか、あるいはしまうべきかわからなくなったり、捨てたつもりが捨てていない、ということが起こりやすくなってしまいます。

終わりに

いかがでしたか？

「ごみが捨てられない」というと、単にだらしないだけと思われてしまうことも多いですが、そうではなく、その人なりの理由があったり、病気が隠れている場合もあったりするんですね。

病気の可能性があるようでしたら早めに専門機関を受診して下さいね。